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一昨日、市内で活動している劇団の公演を見てきました。

久々にチケットを購入しての観劇。
いつもなら音響室から見ることが出来るので、なにも購入してまで芝居とか演奏会を見にいこうという欲求がありません。
ですが、今回は以前に劇団に所属してる頃からのおつきあいある劇団。
しかも演出に友人のM田が。
ならばいかないわけなかろうに。

会場は倉庫を改造して造られた多目的スペース「浪花町十六番倉庫」
普段は何もないアスファルト(?)の床と軽い防音設備を施した空間。
会場に入ると顔見知りの面々が迎えてくれる。
もう芝居に関わらなくなってから数ヶ月経つが、いまだにこういう雰囲気に居心地の良さを感じる。
受付と舞台は黒い幕で仕切られている。
幕をめくって中に入ると客席が作られていた。
段差もあるので、前の席の人の頭は気にならない。
僕は最後列に座ってみる。

すかさず僕を見つけM田が話しかけにきた。
「初日だから…」
まあ言いたいことはわかる。
初演の初日というのは、色々と何がおこるのかわからないものだしね。

芝居は約2時間。
場所は南国の島。あるリゾート開発会社の社長宅。ベランダからは海が見える。
一場、4人(正確には5人なのだが一人二役)の女にある事件が起こる。
二場、それから8年後、彼女らは再び出会い、また事件が起こる。
三場、またまた8年後。舞台となった島は地盤沈下がおき、その家もいずれ沈むといった末期的状況の中、再び4人は偶然にも再会する。

セットの作り込みはなかなかのもの。
壁とベランダとの立て込みがしっかりしてるせいか、ちゃちな感じは一切なのに感心した。
ベランダというのは、このセットのキーポイント。
そこで外を眺め、人が落とされ、上ってきて、ものを落とし、海に飛び込む。
なかなか効果的に使われる。

役者の4人はなかなかよかった。
それぞれがキャラを作り込んでるのがよくわかる。
まあ、それぐらい独特というか癖のあるキャラだから、あそこまでしなくては個性が見えてこないのだろう。
…でも、正直そこまでしか到達してないようにも思える。
キャラの個性というのは、大げさな話し方やリアクションとかで決まるものではない。
いままでどういうことがあって、今この場所にいるか。
それがあってようやくその人物が見えてくる。
話し方やリアクションで求めるものは、「つかみ」でしかないと思う。
なのに、そこまで達してないのに…時間がなかったのかはわからないけど…会話だけが先行しちゃってるから、きちんとした会話になってないのが一番気になる。
目の前にいる人と話してるのはわかるけど、その台詞って誰に言ってるのさ。
と突っ込みを入れたくなる。だって、そのいわれた相手も台詞で返してるのは当然だけど、その人にきちんと返してないふうに聞こえるんだもの。

それはものすごくもったいないように感じる。
もっと会話が会話として成り立っていたなら、今回の芝居はこの劇団にとって記念に残るものなったに違いない。…とまで感じる。

でも、まあ、一番気になったのはセットの変化がないところだね。
1場から3場まで、普通に考えると16年経ってるのですよ。
なのに小道具一つも変化なし。
1場で使ったワインとワインバケツ。
3場でまだそのまま。
おいおい16年ものか?飲みかけで?と突っ込みを入れたくなる。
まして、3場なんて地盤沈下が進んでそこの家も下の階は水没。
舞台となる階も水没まで時間の問題とか言ってるのに…
それでもかたくなにセットは微動だにしてない。
おいおい、ひび割れてるとか、家具もほとんどないとか…あるだろう…やりようがぁ…危機感がないよぉ…

公演が終わった後M田がきた。
セットのことを話すと「人がいなくてさ…」
そういわれると、まあそれが原因としか考えられない。
でもさ、でもさ、
それって一番の問題なんじゃないかと思うんだけど。
音響がどうの、照明がどうのということより、この芝居の場合、セットと役者が時間の経過を表さなかったら、どこで表すのさ。
大道具・小道具チームの腕の見せ所でしょ。

ものすごくそれが残念で仕方がなかったよ。

残念と言えばパンフも残念だ。
フライヤーは2色刷りかな。
けっこうかっこいい、びしっときまったフライヤーだったのに、パンフは両面白黒コピーのいかにも「予算が…」「時間が…」とか聞こえてきそうな…
他のイベントフライヤーよりも目立たないってどうよ?
制作の人、もっと考えようや。

一つの公演ってトータルデザインでありトータルバランスって僕は思うのよ。

チケット、フライヤー、パンフから始まり、舞台美術とそれに合わせた照明。
それにそった衣装と、その状況に合わせた音響。
そして、その芝居に生きる役者。
どこも手を抜いたり、妥協しちゃ本当はいけない気がする。
どこかがおざなりですませると、公演が終わった後にきっと後悔すると思う。
だからみんないろいろ考えて、衝突しながら作り上げていくんでしょ。

その姿勢はプロだって同じはず。

そんなところでプロとアマの違いなんてないはずなんだけど、確実に差が出るのはそこの作り込み方の違いが出てくるんだろうね。

それでも次回作も見にいきたくなりました。
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